29years old

もうとっくの昔に
過ぎてしまったのだけれど




気がつけば私は
29歳になっている





7月15日
わたしは
また一つ
大きくなった


忘れないうちに
書き留めておこう


29歳のわたしが
何を考え
今ここにいるかを





その日は
前日14日に
家族で姉のうちに泊りに行き

誕生日になる瞬間
姉夫婦とnaoyaと話して過ごした



気が付けば日は変わっていて
誕生日に誰かが気づくことも
なかった


次の日はみんな
バタバタと仕事や保育園へ行き
気が付けば
15日は終わってた



でも
そんなことはどうでもいい
もう
自分の誕生日なんて
ほんと
なんだっていいのだ



この1年は
わたしにとって
最高に幸せで
そして最高に
辛かった




人生に起こる
辛い出来事というものの中で
1番が起きた


同時に私はかけがえのない
宝物に会えた



その2つの両極端な出来事は
どちらとして欠けることができず
事実として
わたしの前にある




今までの
どうしようもないと思っていた
多くの悩みは
どうでもいいことに変わった



こんなにもどうしようもないことが
世の中にあるんだなと
わたしは
死にたくなった


でも
死んでも何しても
どうしようもないことが
あるんだよということを知った




まだまだ
わたしは弱虫だ
でも
弱虫なりに少しずつ
強くなっている


わたしは
お母さんになったから




夏になったら
書けると思っていた



息子のこと



やっぱり書けなかった



まだまだ
私は
消化し切れていないのか



ごめんね



でも
嫌だとか
毎日辛いとか
そんなことは
微塵もない




毎日
あふれるほど幸せで


泣く顔も
笑う顔も
寝る顔も
丸ごとすっぽり
大好きなのだ


ただ
見えない未来が

あなたを
どうしても守ってやることができない
事実が


約束されない
大丈夫ですよと
言ってもらえない



治してやれない
そのことだけが
わたしは
辛い




でも
だからこそ
わたし
もっと強くなりたい
もっと楽しいことしたい
もっと笑って
もっとくっつきたい



子どもを育てていて
赤ちゃんの1日は
すごいなぁと
当たり前だけど
改めて感じる


体だけじゃない
どんどんどんどん
大きくなる


昨日できなかったことを
今日はクリアして
それ以上のことをする



その成長に
待って待ってとわたしは言う


流れている時間は
同じなのに
過ごしてる時間は
同じなのに


わたしの一週間と
赤ちゃんの一週間とは
全然違うのだ



でも
そうじゃいけないと
思った



大人だから
いつもと同じ一週間に見えてしまうけど
先週とまた
同じ一週間を過ごしてしまいそうだけれど


そうだ
同じ時間を与えられてるのだから



わたしも
負けずに
成長しないと




30歳の誕生日
わたしは
何を考え
何を書き留めるのかしら






どうかどうか
今より少しでも
強くなっていますように




29歳の夏に
わたしからわたしへ