はじめのいっぽ

1歳2ヶ月になった日

harutaが歩いた


その日は
おじいちゃんおばあちゃんのお家でお餅つき


お昼ごはんは
かーこや
おばちゃんや
いとこや
兄姉ファミリーと
大勢でわいわい



賑やかな食卓を囲んでいたその時だった



とっとっとっ


みんなが見ていた



harutaが初めて歩いた2.3歩を
みんなが見守ってくれていた


歩いた!




harutaが
生まれてすぐの頃
歩けないかもしれないと思っていた


だから
歩み出したその一歩が
私はとても
とても嬉しかった


何もなく
健康にうまれてきた子どものお母さんにとっても
我が子が歩み出すことは
とっても嬉しいこと


でも
私にとっては
嬉しいと
少しホッとした気持ちと
また少し
欲張る気持ち


どこまでいけるかな
装具なしでいけるかな




元気に走り回る子どもを見て
私はいつも
うらやましくなる
無意識に
目で追って
考えてしまう


いいな
元気に走れていいな


この子は歩けるんだろうか
あんな風に走れるんだろうか


サッカーできるかな
バスケはできるかな


でもね
わからない


私が考えたところで
わからない


悩んだところで
仕方ない



また振り出しに戻って
深呼吸



今、今の
harutaを見よう



歩けた
嬉しい
それだけでいい



きっと
みんなに
伝えたかったんだなぁと思う

心配してくれてるみんなに



大丈夫
ぼく歩けるよって


いっぱい拍手してもらえて
嬉しかったね



母ちゃんもとっても嬉しかった




ゆっくり
いこう



はじめの一歩
大きな一歩
希望の一歩

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最近
食べながら
座りながら
それでも寝る