父さんからの言葉。

5月29日は、初めて飼った犬がなくなった日です。
17年ほど経った今でも
私は毎年、思い出します。


亡くなってからというもの、何かお願い事があればその犬のお墓や仏壇にお祈りしていました。

明日は晴れますように。
試験に受かりますように。
○○くんと会えますように。。。。






親元を離れて京都に来て、直接通えなくなってからは
父がよく、何か大切なことがある前には
『ぽちにお願いしてきたよ』といってくれたのでした。





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社会人になった春。
父が私にお手紙をくれました。




自分が思う道を思うままに進んでください。
人生は1回。命は1つ。




その手紙の文末にはこう書かれていました。




何か少し、見透かされているようなそんな気持ちになったのを覚えています。






2010年。
これから先のことを決めた今年の春。
もう迷いはありません。
その気持ちをGWにかーこには話したけれど、
父さんには話せていなかったので
5月29日。ぽちの日に私はメールをしたのでした。



返って来た返事には私の決心に対する一切のコメントもありませんでした。



父らしいなと、ふふっと笑ってしまいました。





夕方、またメールが来ました。



『今、ぽち墓。待宵草もさいて黄色一色だよ。ぽちに拝んどいたよ。
何があっても幸せでありますようにって』




ありがとう。
本当にありがとう。