旅行記Ⅱ-②1dayウルルン

午前中は街を歩き回り
お昼ぴったりにリスボンパウロのお店へ向かう。



店先にはケーキやパン、ポルトガルの伝統的なお菓子、そしてカステラが並ぶ。


奥から出てきたのは
ポルトガル人のパウロと奥さんのトモコさん。


いよいよ始まる、1dayウルルン
お昼ご飯は用意しておいたからそれを持って工場へ行って!
パウロとカステラ作りよ!
私は夕方帰るから。
お酒飲める?
口早にトモコが尋ねた。



返事はもちろん、イエース!



パウロの運転する車の後ろに乗り込み、ぶっ飛ばすこと20分。

木の箱に入った私たちのランチ。
  



これから始まるすべての事、楽しくないわけがない。




セイシャルにある工場につくとまずはオーブンを予熱。


その間に隣のカフェでトモコが作ってくれたお弁当を頂く。

                      
干し鱈とじゃがいも、ゆで卵とたまねぎを使ったポルトガルの代表的な料理。




これがもう、おいしくておいしくて。
白ワインに合うこと間違いなしの味だった。

食後は珍しく砂糖をたっぷり入れて、エスプレッソを。




と、 そろそろオーブンが温まり始めました。
さて、楽しいお菓子作りのはじまりです。



その前に、パウロとトモコの出会い、そしてカステラとの出会い、お店の始まりのお話を。
こちら→




卵と砂糖とハチミツと薄力粉カステラってこれだけでできるんです。
関西弁ペラペラのパウロ、ほんとうにありがとう。
一応、食に関わる仕事をさせてもらっているので、私たちは次々と投げかける、たくさんの質問を。
そのたくさんの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれた。


ここでは90回混ぜる
ここでは40回混ぜる
経験してきたからこそ見出された技をたくさんたくさん見てせもらった。
      


一つのものを作り続けること、
かっこいいなぁとほんとうに憧れる。



ほら見て、焼けたのカステラ。

   

焼きたてのカステラは一日寝かせてから切るので、昨日作ったものをカット。
こちらはチョコレート味
   



  
 
   

丁寧に切り分けられたカステラを箱詰め、
ラッピングし、ご褒美に端っこ生地をもらう。
スペインに向かう列車のおやつにしよう。



そのあとはパンデローを作る。

これはカステラの原型と呼ばれるもの。
そもそも今のポルトガルにはカステラと呼ばれるお菓子はありません。


このパンデローが日本に伝わり、カステラへと進化したのだとか。
パンデローにはハチミツが入らず、そして食べた感じも全く違う。
このお菓子は中がじゅくじゅくの半生。
少し前に日本で流行った半熟カステラのよう。



作り方はこちらもとてもシンプル。
手折りの箱をこしらえて、出来上がり。
陶器の入れ物ごと頂いた!





その他はカスタードクリームや明日のパン生地を仕込む。


焼きあがったお菓子や楽しすぎる現実ににうっとりしていると
パウロが持ってきてくれた
    
ビール!!すかっとして飲みやすい



夕方にトモコが迎えに来ていざパウロのお家へ
   
      


一緒にご飯を作りました
あーだこーだと質問し、レシピはばっちり。
でも、日本で再現。。できるかなあー。。。。
  

  

   


・干し鱈とガルバンゾーのサラダ
・リゾット
・パプリカのチーズ、ケージョフレシュコ(旅で食べたかった1つ。やぎのチーズ)
・豚足のコリアンダー(パクチー)煮込み
・パン
・ポートワイン(飲みたかったワイン!ブランデーを入れて熟成をセーブ。甘くてフルーティー。食前酒として少しだけ頂く)
・赤白ワイン




食べながら話した、いろんなこと。
働く女性、成功した女性はこんなにもパワーがあるのかと
感心せずにはいられなかった。



結婚したから●●できなくなる
子どもを生んだから●●できなくなるなんて言っちゃだめ。
やる方法はあるんだからとトモコは言っていた


カステラを習いに来たのだけれど
もっともっとたくさんのことを教えてもらった夜。



その後は
パウロの妹家族もいらっしゃり
夜はにぎやかにすぎていく。



でも、23時には就寝。
なんたって明日は3時半起床。



おやすみなさいませ。






ポルトガル豆知識−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ハンガーに洗濯物を干すと取られる。洗濯物はロープに!!
・町中にあったたくさんの廃墟のわけ。
 古い建物は壊してはいけない。だから住むにしてもお店を開くにしてもリフォームして住むわけだけれど、それは普通に新しく建物を建てるよりはるかにコス トがかかるのだとか。だからもったいないけれど、町にはかわいいお家がいくつも空き家になっていた。

・路駐が多すぎるわけ 
 そーか、なるほど。何百年も前からある建物を壊しちゃいけないてことは、駐車場をつくるスペースもないわけで。
 道路の両側には常にびっしりと車が止まっていたのでした。

・干し鱈料理365日
 ランチにもディナーにも使われていた干しダラ。バカリャウと呼ばれる。日本の京都の棒ダラみたい。
 適度に塩加減を残して水で戻したら、いろんな物に使う。
 365日違うものを作ってもまだ種類があるぐらいレパートリー豊かなんだそう。

・意外なコリアンダー(パクチー)文化
 パクチー大好き!!
 ここでも出会えるとは思っても見ませんでした。
 香りはやわらかくって、いつもよりマイルド。
 サラダの味付けにも煮込み味付けにもなったパクチー
 程よいクセ感がたまらないのでした。