そのはじまりの日に

治療でしばらくお風呂に入れない


治療が始まる前は
お風呂好きのharutaに
そんなこともしてやれないのかと
胸を痛めた


治療が始まって、
週に一度だけ湯船につかれる
その日以外はわたしはベビーベッドでお風呂に入れる


たくさんたくさん話しかけて
ニコニコ笑いながら


始めの数回は
慣れないことに必死になって
顔がこわばり、無口でやっていた


harutaは泣いていた


いかんいかん


その日からわたしは
ディズニーランドのアトラクションのお姉さんみたいに
明るく元気にお風呂に入れている


湯船にはつけてやれないけれど、
ベットの上でもお風呂って入れるんだよ


入院中、看護師さんがやってくれていたことを
思い出し
見よう見まねで


全身を洗った後
さっぱりして
気持ち良さそう



痛かったわたしの心は少し楽になった



ああ
これでいいのかと思えた


できないならできないなりに
できることがある



可能な限り最大限に

今できる範囲で工夫して


お風呂の目的の第一は体をきれいにすることでしょう?


方法はどんなでも
いいじゃないか


きれいになったよ



これからのharutaも同じ
この治療の末が
どうなるのか
まだ見えない


でも、たとえ
どうなっても
いいか


その時に
できることを
できる限り




彼は今日も元気に生きている



すくすくすくすく育っている


3カ月を過ぎて
体重は約2倍に


大きくなったね



2月の始まりに


お母さんは
またあなたに気付かせてもらったよ